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●●● 知遊サロン ●●●


No.69春 最近のスロヴァキア政治 ― ウクライナ戦争と2023年9月選挙
概要
昨年の9月30日にスロヴァキアでは国政選挙があり、
ロベルト・フィツォが率いるスメル(方向)党が第一党となり、
第4次フィツォ内閣が発足しました。選挙運動の期間中、
フィツォはウクライナに対する武器支援の中止などを訴え、
それは日本の新聞でも報じられました。
この講演では、昨年の選挙に焦点を当てつつ、最近のスロヴァキア
の政党政治について解説します。
また、現在進行中のウクライナでの戦争がスロヴァキア政治にどの
ような影響を与えているのかについても述べることにします。
講師
林 忠行

本協会会員。1950年生まれ。1975年に東京都立大学卒業。同年、一橋大学大学院に進学。
1978〜80年にプラハ留学。1985年から広島大学、1994年から北海道大学、
2011年から京都女子大学に勤務し、本年で定年を迎えた。
チェコスロヴァキア史、東欧地域研究などを専攻。
著書としては『チェコスロヴァキア軍団−ある義勇軍をめぐる世界史』など。
日時
2024年5月11日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館 スタジオ(同館1階)

豊中市待兼山町 1-1 大阪大学豊中キャンパス内
阪急宝塚線「石橋阪大前」駅徒歩15分/大阪モノレール「柴原阪大前」駅徒歩10分
参加費
会員1,000円
一般1,200円
懇親会
5時過ぎから、林先生を囲んで懇親会を行います。
飲み物と軽食による懇親会を予定しています(参加費500〜1000円程度)。
参加申込
info(アットマーク)kjcss.com あてに、5月9日(木)までにご連絡ください。
事前申し込みがなくても、当日に参加できますが、準備のため、事前に連絡頂けると助かります。



No.68秋 ノエミ・レーモンドとアントニン・レーモンド ― 戦後日本 で活躍したチェコスロヴァキアの建築家
概要
今回のサロンでは、ヘレナ・チャプコヴァー先生に、ノエミ・レーモンド(1889-1980)とアントニン・レーモンド(1888-1976)についてご講演いただきます。ふたりは、第二次世界大戦後の日本の復興期に活躍した建築家です。以下、先生からのメッセージです。

「この講演では、レーモンド設計事務所の7名の関係者による回想に沿って、彼ら夫妻の 人柄や仕事ぶり、事務所での日常業務や顧客との関係についてお話しします。さらにインタビューにもとづいて、レーモンド夫妻の活動の現代社会の文脈における意義について、さまざまな視点から考えてみたいと思います。そのさい、とりわけノエミ・レーモンドの作品は、これまでほとんど研究がないため、たいへん注目に値します。講演では、彼らが 手がけたプロジェクトのうち、東京のリーダーズダイジェストビル、群馬音楽センター、在東京チェコスロヴァキア大使館について、具体的に紹介します。なかでも大使館プロジェクトはアントニン・レーモンドにとって重要であり、また日本側協力者から見た建築およびその状況をめぐる証言はとても貴重なものです。」
講師
ヘレナ・チャプコヴァー

1981年、ロンドン芸術大学TrAIN研究センター修了。博士(芸術史)。現在、立命館大学グローバル教養学部准教授。
「アントニン・レーモンドとル・コルビュジエ、建築における海賊行為― 形式ではなく精神性が与えた影響についての考察」(稲賀繁美編『海賊史観からみた世界史の再構築』、思文閣 2017)など、建築やデザインの分野でのチェコ-日本の交流について多数の著作がある。 大学に着任。現在、神戸大学国際連携推進機構准教授。専攻は、ヨーロッパ経済論、EU金融規制監督、新規EU加盟国の経済動向と銀行市場。主な著書に『EUの揺らぎ』(共著・勁草書房)、『EU統合の深化とユーロ危機・拡大』(共著・勁草書房) などがある。

日時
2023年11月18日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館 スタジオ(同館1階)

豊中市待兼山町 1-1 大阪大学豊中キャンパス内
阪急宝塚線「石橋阪大前」駅徒歩15分/大阪モノレール「柴原阪大前」駅徒歩10分
参加費
会員1,000円
一般1,200円
懇親会
5時過ぎから、チャプコバー先生を囲んで懇親会を行います。
現時点では、飲食を伴わない懇親を予定しておりますが、状況が許せば、飲食をしながら懇親を楽しみます。 メールなどでご案内いたします。
参加申込
info(アットマーク)kjcss.com あてに、11/16(木)までにご連絡ください。
事前申し込みがなくても、当日に参加できますが、オンライン開催に切り替える場合がありますので、事前にご連絡をお願いいたします。



No.67春 スロバキア:タトラの虎?―スロバキア独立からの30年を振り返って
概要
チェコスロバキア連邦国家が 1993 年にチェコ共和国とスロバキア共和国に分離してから今年でちょうど30 年が経ちました。今回の講演ではまずチェコスロバキアの誕生の歴史的な背景および チェコスロバキアの74 年間の概略について述べます。また、チェコ側でもスロバキア側でも市民の大部分はチェコスロバキアの連邦の解体を支持しておらず、不安を覚えながらも連邦の解消に至った 要因をみることにします。そして、独立国家としてのスロバキアが 2004 年 5月のEU 加盟達成までに多くの改革を実行することとなり、政治を初め、経済、社会が大きく変化しました。改革のダイナミズムから当時のスロバキアは「タトラの虎」と名付けられましたが、独立国家としての30年間の歩み は決してスムーズな過程ではなかったと考えられます。各種資料を紹介し、この30 年がスロバキア市民にどのように受けとられているかについて見極めることにします。
講師
花田エバ (はなだ・えば、旧姓 バニンコバ)

1977年、スロバキア生まれ。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了。経済学博士。2010年4月より神戸大学に着任。現在、神戸大学国際連携推進機構准教授。専攻は、ヨーロッパ経済論、EU金融規制監督、新規EU加盟国の経済動向と銀行市場。主な著書に『EUの揺らぎ』(共著・勁草書房)、『EU統合の深化とユーロ危機・拡大』(共著・勁草書房) などがある。

日時
2023年5月13日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館 セミナー室1(同館2階)

豊中市待兼山町 1-1 大阪大学豊中キャンパス内
阪急宝塚線「石橋阪大前」駅徒歩15分/大阪モノレール「柴原阪大前」駅徒歩10分
参加費
会員1,000円
一般1,200円
懇親会
5時過ぎから、花田先生を囲んで懇親会を行います。
現時点では、飲食を伴わない懇親を予定しておりますが、状況が許せば、飲食をしながら懇親を楽しみます。 メールなどでご案内いたします。
参加申込
info(アットマーク)kjcss.com あてに、5/11(木)までにご連絡ください。
事前申し込みがなくても、当日に参加できますが、オンライン開催に切り替える場合がありますので、事前にご連絡をお願いいたします。

◆コロナウィルスの感染状況しだいで、やむをえずオンライン開催に切り替える場合もあります。その場合は協会HP等、またお申込みの方にはメールでもお知らせいたします。



No.66秋 チャペックの戯曲世界−−『マクロプロスの処方箋』を中心に
概要
カレル・チャペックの戯曲『マクロプロスの処方箋』が発表されたのは、今からちょうど百年前の1922年です。 前作『ロボット RUR』(1920)が世界的に評価された直後にチャペックが世に問うたのはこの戯曲でした。 百年に及ぶ裁判の判決が出るその日、オペラ歌手エミリア・マルティが弁護士事務所に姿を見せ、次々と長年の謎 を解いていきます。その一方で彼女の正体についてはますます謎が深まります。不老不死を題材にするこの作 品には法廷劇めいた緊迫した点もあれば、喜劇的な趣もあり、はてにはミステリーの要素もあります。そのた め、レオシュ・ヤナーチェクによってオペラ化されたほか、宝塚でも『不滅の棘』として上演されるなど、 様々な翻案(アダプテーション)がなされています。とはいえ、この作品には芝居としての魅力も存分に秘め られています。『ロボット』『白い病』など、チャペックの他の戯曲にも触れながら、『マクロプロスの処方 箋』を中心にチャペック戯曲の魅力についてお話したいと思います。

講師
阿部賢一(あべ・けんいち)

1972年、東京生まれ。東京外国語大学、カレル大学、パリ第4大学で学ぶ。現在、東京大学准教授。
著書に『複数形のプラハ』(人文書院)、『世界文学への招待 新訂』(共著、放送大学教育振興会)など。
訳書にチャペック『白い病』『マクロプロスの処方箋』(岩波文庫)、ハヴェル『通達/謁見』(共訳、松籟社)など。

日時
2022年12月3日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館 セミナー室1(同館2階)

豊中市待兼山町 1-1 大阪大学豊中キャンパス内
阪急宝塚線「石橋阪大前」駅徒歩15分/大阪モノレール「柴原阪大前」駅徒歩10分
参加費
会員1000円
一般1200円
参加申込
info(アットマーク)kjcss.com あてに、12/1(木)までにご連絡ください。
事前申し込みがなくても、当日に参加できますが、オンライン開催に切り替える場合がありますので、事前にご連絡をお願いいたします。

◆コロナウィルスの感染状況しだいで、やむをえずオンライン開催に切り替える場合もあります。その場合は協会HP等、またお申込みの方にはメールでもお知らせいたします。

◆現況を考慮し、懇親会は行いませんが、状況により、ささやかな茶話会を行う場合があります。



No.65春 コスマス年代記を翻訳して
概要
この年代記はチェコ人(と思われる)のコスマス(1045-1125)が、晩年の1119年頃からその死までラテン語で綴った歴史書で、世の始まりからチェコの建国伝説を経てプシェミスル家によるチェコ統治の中期までを扱い、チェコの歴史と文学の原点ですが、まだ日本語訳はありません。

ただこの本に関しては色々疑問点も多く、チェコ人の彼がなぜラテン語で書いたのかとか、プラハの古書店でこれのチェコ語訳はいたる所にあったのに、ラテン語の原文を載せた出版物は一度も見かけなかったことや、チェコの年表でプシェミスル家の公が短期間に次々 と入れ替わる時代が2か所ありますが、イラーセクの「伝説と歴史」ではその答えが得られなかったことなどです。

これらの疑問点は翻訳を始める際や翻訳中に、少しずつ分かって来ました。

私のラテン語はヨチヨチ歩きのレベルで、 翻訳は主にチェコ語訳からの重訳なのでラテン文の香りは移せません。ただコスマスは当時の史料の制限のためか歴史 的事項を誤認している部分もかなりあり、単にラテン語が読めてそれを訳すのでは不十分なことも分かりました。

上記の疑問点の解明と共に、ラテン語表現の面白さや、神聖ローマ帝国皇帝と教皇が争った叙任権闘争を背景としたエピソードなども合わせてお話ししたいと思います。
講師
浦井 康男 さん

本協会会員。1947 年生まれ。京都大学言語学科卒業、北海道大学文学研究科で定年、名誉教授、専門はスラヴ言語 学。カレル・フィアラ氏を通じてチェコの 奥深さを知りました。イラーセクの歴史小説(『チェコの伝説と歴史』、『暗黒』)を翻訳後、チェコ語文法と読本を作り、現在『コスマス年代記』を翻訳中。チェコ関係の自分の仕事を https://urai002.stores.jp で公開しています(文法を除いて無料でダウンロードできます)。
日時
2022年3月26日(土)午後3時〜5時
場所
現況を考慮し、Zoomでのオンライン開講をいたします。
インターネットにアクセスできれば、どちらにお住まいでもご参加いただけます!
参加費
会員 無料(ご一緒にご覧になる方も無料)
一般 500円(振込先はご案内いたします)
懇親会
午後5時〜 1時間程度

浦井先生とご一緒に、Zoom にて懇親会を行います。

昨年12月の懇親会で、盛り上がりましたので、3月26日の懇親会においても、チェコやスロバキアの思い出のつまった 「お宝」 のお品とそれにまつわるお話を紹介頂き、懇親を楽しむことといたします。
参加申込
お申込みフォーム

5日前頃をめどに、ID、パスワードなどをご連絡いたします。



No.64秋 スロヴァキア南部で生活するハンガリー系の人びと
概要
チェコは歴史的にドイツ語圏と強いつながりを持っています。その一方で、スロヴァキアはハンガリーとのつながりが深い国です。たとえば、ハンガリーに多いファミリーネームとして、「ナジ」「コヴァーチ」「トート」「サボー」「ホルヴァート」などが挙げられますが、スロヴァキアでは1位が「ホルヴァート」、2位が「コヴァーチ」(※スペルは違いますが発音は同じ)、4位が「トート」、5位が「ナジ」と、両国に多いファミリーネームにはかなり重複があります。これにたいして、チェコは「ノヴァーク」「スヴォボダ」「ノヴォトニー」などが上位で、実はスロヴァキアとあまり重なりません。もちろん、ファミリーネームがそのまま民族帰属を示すわけではないですし、ハンガリー人はスロヴァキア人に比べて同姓が非常に多いことは考慮する必要があります。とはいえ、ファミリーネームのひとつとってもスロヴァキアとハンガリーのつながりの深さは注目に値します。

スロヴァキア南部には現在も50万人近いハンガリー系の人々が住んでいます。今回のサロンでは、スロヴァキアを生きるハンガリー系の人びとの生活を紹介したいと思います。
お話
神原ゆうこ(かんばら・ゆうこ)

北九州市立大学准教授。文化人類学が専門です。2002-2005年にかけてスロヴァキアのコメニウス大学に留学後、1989年以降の政治的価値観の変容に関心を持ち、現地での聞き取り調査を中心とした研究に取り組んでいます。2013年頃からスロヴァキアのハンガリー系の人々に関心を持ち始め、2016-2017年には、ハンガリーの中央ヨーロッパ大学に客員研究員として滞在しました。主著は『デモクラシーという作法:スロヴァキア村落における体制転換後の民族誌』(2015年、九州大学出版会)。山口県出身。
日時
2021年12月4日(土)午後3時〜5時
場所
現況を考慮し、Zoomでのオンライン開講をいたします。
参加費
会員 無料(ご一緒にご覧になる方も無料)
一般 500円(振込先はご案内いたします。)
懇親会
午後5時〜 1時間程度

12月4日の懇親会は、会員有志から、チェコやスロバキアの思い出のつまった 「お宝」 のお品とそれにまつわるお話を紹介頂き、懇親を楽しむことといたします。
参加申込
info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。
3日前頃をめどに、ID、パスワードなどをご連絡いたします。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンに参加希望であること。
(4)懇親会へご参加されるかどうか。



No.63夏 歴史を受け止め、今奏でる〜時代に翻弄された2人の作曲家〜
概要
 今回の講師は音楽家の山村有佳里さんです。山村さんはチェコをはじめヨーロッパ各地で12年間フルートとピッコロを学ばれたのち、現在は関西を拠点に活躍中。帰国10週年記念リサイタル「東欧の風」(2019)などのコンサートだけでなく、ラジオ・テレビでの演奏&トークにも力を入れてこられました。昨秋には著書『有暮れのアリア〜歴史を受け止め、今奏でる』(たる出版)も刊行され、まさにマルチな活躍がたいへん注目されています。

 サロンでは、第一次世界大戦後から東西冷戦の時代を生きた作曲家のボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)とエルウィン・シュルホフ(1894-1942)を紹介されます。「このたった6歳しか変わらない音楽家2人は生まれた家庭の貧富の差、性格の違いはあれど、どちらも愛情深い家庭で育ち、周りに協力してくれる人にも恵まれ、早くから作曲家としての認知度もあり、賞歴もあり、音楽家としては恵まれていた方だと思う。フランスまで行き、ドビュッシーに憧れたことがあるなど、本当に同世代の青年音楽家同士という感じだ。でも、どちらかが幸せになったわけではない」(『有暮れのアリア』)。

 困難な時代を共にしたふたりの作曲家は、どんな人生を送り、どんな最後を迎えたのでしょうか。彼らの生涯とその背景を辿るお話です。また、山村さん自身が2000年代初頭、プラハやプルゼニュに留学されたときの生活や体験のこぼれ話も、たいへん楽しみです。
お話
山村 有佳里

本協会会員。フルート・ピッコロ奏者。プラハ芸術アカデミー、マーストリヒト音楽大学大学院をフルートで修了。国家演奏家資格取得。英国ウェールズ王立音楽大学大学院ピッコロ科にて学ぶ。第12回バコリ国際音楽コンクール第一位受賞。第10回?エウテルぺ?国際音楽コンクールでフルート、ピッコロにて第一位、併せてジャーナリスト賞受賞。12年の欧州生活の後、国内外で活動する。CD「Vieille Chanson」発売。令和2年「有暮れのアリア〜歴史を受け止め、今奏でる〜」(たる出版)上梓。令和元年度長岡京市文化功労賞受賞。

日時
2021年7月3日(土)午後3時〜5時
場所
現況を考慮し、Zoomでのオンライン開講をいたします。
参加費
会員 無料(ご一緒にご覧になる方も無料)
一般 500円(振込先はご案内いたします。)
懇親会
午後5時〜 1時間程度山村さんとご一緒に、Zoomにて懇親会を行います。
参加申込
info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。
5日前頃をめどに、ID、パスワードなどをご連絡いたします。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンに参加希望であること。
(4)懇親会へご参加されるかどうか。



No.62秋 「ビロード革命」30周年のプラハを歩く
概要
30年という年月は、記憶を歴史に塗り替え始めます。ほぼ一世代が入れ替わり、過去の記憶は歴史として語られるようになります。

1989年11月17日(国際学生の日)、プラハで民主化を求めて行進していた学生たちに警察が 襲いかかりました。これに対して民衆は、民主化を求める運動をさらに拡大させました。12月には 共産党による一党独裁 体制が放棄され、翌90年6月には自由選挙が行われます。この一連の変化は、大きな流血事件もなくなめらかに進んだことから、「ビロード革命」と呼ばれました。

今やプラハはヨーロッパでも有数の人気のある観光地となり、また多くの人が移住してくる街にもなりました。その賑わいに伴うさまざまな課題については、会報『ブルタバ』118号「ビロード革命から30年―観光、移民、難民」でもお伝えしました。

「ビロード革命」から30年目の11月17日を、プラハはどのように迎えたでしょうか。昨秋11月17日前後にプラハを訪れて、記念式典や集会の様子を見てきました。また博物館を回って、ビロード革命につ いてどのような展示がなされているかを見てきました。今回は、そういった街の様子をご報告します。そして過去をどう評価し継承するかについて、みなさんとお話できればと思います。
講師
橋本信子(同志社大学嘱託講師)

2015-2019年流通科学大学特任准教授。
現在は同志社大学や関西大学で「ロシア・東欧地域研究」等を教えています。最近は「記憶と継承の政治学」、「負の遺産」をどう伝えるかといったテーマに関心があります。文学や映画などを題材に学生と楽しく議論する講義を行っています。
日時
2020年11月7 日(土)午後3時〜5時
場所
現況を考慮し、Zoomでのオンライン開講をいたします。
参加費
会員 無料
一般 500円(振込先はご案内いたします。)
参加申込
info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.62秋に参加希望であること



【中止】No.62春 「ビロード革命」30周年のプラハを歩く
概要
30年という年月は、記憶を歴史に塗り替え始めます。ほぼ一世代が入れ替わり、過去の記憶 は歴史として語られるようになります。

1989年11月17日(国際学生の日)、プラハで民主化を求めて行進していた学生たちに警察が 襲いかかりました。これに対して民衆は、民主化を求める運動をさらに拡大させました。12月には 共産党による一党独裁体制が放棄され、翌90年6月には自由選挙が行われます。この一連の変 化は、大きな流血事件もなくなめらかに進んだことから、「ビロード革命」と呼ばれました。

今やプラハはヨーロッパでも有数の人気のある観光地となり、また多くの人が移住してくる街にもなりました。その賑わいに 伴うさまざまな課題については、会報『ブルタバ』118号「ビロード革命から30年―観光、移民、難民」でもお伝えしました。 「ビロード革命」から30年目の11月17日を、プラハはどのように迎えたでしょうか。

昨秋11月17日前後にプラハを訪れて、記念式典や集会の様子を見てきました。また博物館を回って、ビロード革命につ いてどのような展示がなされているかを見てきました。今回は、そういった街の様子をご報告します。そして過去をどう評価し 継承するかについて、みなさんとお話できればと思います。
講師
橋本信子(同志社大学嘱託講師)

2015-2019年流通科学大学特任准教授。現在は同志社大学や関西大学で「ロシア・東欧地域研究」等を教えて います。最近は「記憶と継承の政治学」、「負の遺産」をどう伝えるかといったテーマに関心があります。文学や映画などを 題材に学生と楽しく議論する講義を行っています。
日時
2020年3月28 日(土)午後3時〜5時
「知遊サロンNo.62春」は、新型コロナウィルス感染拡大のため中止となりました。
場所
大阪大学会館セミナー室 (豊中市待兼山町1-13)
(大阪モノレール柴原駅から徒歩15分、阪急宝塚線石橋駅東口から徒歩15分)
参加費
会員 1,000円
一般 1,200円
パーティ
終了後、橋本先生を囲んでパーティーを行いますので、お気軽にご参加下さい。
● 会場/大阪大学内 
● 会費/ 3,000円
参加申込
info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.62春に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



スロバキアの夕べ ― ことばと音楽の愉しみ
概要
<スロバキア語のお話と演奏>
◆日時:2020年2月2日(日)午後2時〜4時15分
◆場所:肥後橋INAビル9階セミナールーム
(地下鉄四ツ橋線肥後橋駅2番出口から徒歩1分、1階にスロバキアワインショップ Dufam があります)
◆参加費:1000円

  <懇親会>
◆2月2日(日)午後4時30分頃〜
◆場所:スロバキアワインショップ&バー Dufam 
(電話06-6479-1655 ※通常は土日祝お休み)
◆参加費:2500円

  スロバキア出身のバイオリニストのフダーク・ミヒャルさんとフルート奏者のフダーク佳代子さんを講師にお迎えし、スロバキア語について教えていただきます(日本語訳がつきます)。お話の後は、スロバキアゆかりの曲の演奏下さいます。演奏には、チェロ奏者の崎元蘭奈さん、ビオラ奏者の小間久子さんもご参加下さいます。

スロバキア語のお話と演奏のあとはスロバキアワインを飲みながら、フダークさん達との交流を深めたいと思います。

●お話と演奏、●懇親会は、どちらか一方のみのご参加も可能です。
スロバキアのことばと音楽そしてワインで、ひとときを楽しんでみませんか。

<演奏予定の曲>
・I. ゼリエンカ作曲 スロバキアの音楽家
・G. ドゥシーク作曲 タンゴ メドレー
・V. モンティ作曲 チャルダーシュ
など
講師
<講師・演奏者プロフィール>

◆フダーク・ミヒャル(Michal Hudak)
バイオリン奏者。スロバキアのコシツェ生まれ。6才からバイオリンとドイツ語を習い始める。国立コシツェ音楽院、ブラチスラヴァ音楽院でイェラ・スピットコヴァ女史学ぶ。2004年にバンスカー・ビストリツァ国立オペラ座の第1バイオリンに抜擢され、翌年2005年に27歳の若さでコンサートマスターに就任し2014年まで勤め上げた。時々、舞台上で俳優として演じることもあった。現在ウィーン在住。ウィーンの伝統音楽を究めるウィーン・ロイヤル・オーケストラ(Wiener Royal Orchester)にてコンサートマスター、そして楽団長(Kapellmeister・Stehgeiger )。

◆フダーク佳代子 (Kayoko Hudak)
フルート奏者。神戸市出身。神戸山手女子高等学校音楽科を経て神戸女学院大学音楽学部を首席で卒業。相愛大学音楽専攻科、修了時に学生部長賞を受賞。ウィーン音楽院の演奏学科、教育学科共に最優秀の成績で卒業。ドイツにてレナーテ・グライス=アルミンに指導を受ける。スロバキアのマリアンカ国際アカデミー、草津音楽祭にてカール=ハインツ・シュッツのマスタークラスを修了。

◆崎元蘭奈
チェロ奏者。京都芸術大学音楽学部弦楽専攻卒業。大学在学中に選抜メンバー21名に選抜され渡独。帰国後、渡独メンバーとともに「京都室内オーケストラ」を結成、京都、大阪にて公演。その演奏が評価され、翌年、京都・バロックザールにて最優秀賞(バロックザール賞)を受賞。2017年全国育樹祭 in 高松 において皇太子殿下、雅子妃殿下の前でネイティブ インディアンフルート奏者岡野弘幹氏率いるアンサンブルとしてオープニング演奏をする。2018年 東宝舞台 ミュージカル「モーツァルト!」でのアンサンブルメンバーとしてツアーに参加。アンサンブル神戸・常任トゥッティ・チェロ奏者。

◆小間久子
ビオラ奏者。相愛大学音楽学部器楽学科をビオラ専攻で卒業。
プラハ国際室内楽フェスティバル参加、講師演奏会に出演、演奏要員としても招待される。アメリカ・イリノイ州、チェコ・プラハに短期留学。びわ湖室内楽キャンプで講師、ロシア・サンクトペテルブルクの講習会でアシスタントティーチャーを務める。
主催
主催:関西チェコ/スロバキア協会
後援:在大阪スロヴァキア共和国名誉領事館、株式会社マイティワイン
参加申込
info(@)kjcss.com (*(@)を半角の@に変更して送信して下さい。)
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)<A.お話と演奏><B.懇親会>の両方にご参加、一方のみご参加(AかBか)をお知らせください。



「カフカと歩くプラハの街」 ドイツ語と日本語訳で学ぶ短期講座
概要
作家カフカは、プラハの街に精通していました。そのカフカが若い友人ヤノーホと 連れ立って散策した街並を、テクストと地図を手がかりに歩いてみませんか。

ヤノーホ『カフカとの対話』から街歩きの場面を選び、ドイツ語原文と吉田仙太郎 先生の名訳を読みくらべながら、20世紀初めのプラハを探訪してみようと思いま す。古地図や当時の建物の写真などもじっくり見たいと思います。

著者グスタフ・ヤノーホ(1903-68)は、父親が労災保険局でカフカと同僚だったこ とから、カフカと知り合いました。吉田仙太郎先生はカフカの研究者・翻訳者とし て知られ、とりわけ『カフカとの対話』は長く読み継がれてきた、名訳の誉れ高い ものです。また先生は、1980年代から2000年まで、関西チェコ/スロバキア協会 会長として活躍されました。

講座では日本語訳をベースに、大事なところはドイツ語原文と対比しながら、テクストを読みすすめます。 ドイツ語の知識がない方にも気軽にご参加いただけます。

なお、必要に応じて、あらかじめ英語訳もお配りいたします。
講師
三谷研爾(大阪大学教授)
日時
2020年1月11日(土)午後1時半〜4時半
場所
大阪大学文学部ドイツ文学研究室
教材
参加者には事前にコピーをお送りします。
参加費
会員 1,500円
一般 2,000円
参加申込



info(@)kjcss.com (*(@)を半角の@に変更して送信して下さい。)
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)「「カフカと歩くプラハの街」 ドイツ語と日本語訳で学ぶ短期講座」に参加希望であること



中央ヨーロッパのいま―― 現代美術への誘い――
概要
ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーなどいわゆる旧東欧諸国(ヨーロッパの中心に位置することから、 中欧[中央ヨーロッパ]あるいは中東欧と呼ばれることもあります)は、建国以来、 複雑な歴史の中で様々な困難な状況 に何度も直面しながらも、多くの優れた芸術を生み出してき ました。第二次世界大戦後、東西冷戦の時代には、当局の厳 しい検閲に対抗するために知恵を 絞り、工夫を凝らすことによって、高度な比喩表現が育まれました。ヤルタの影に阻ま れ、こうした国々 の姿はなかなか西側諸国に伝わりづらく、その紹介は部分的なものに留まらざるを得ませんでした が、 1989年以降は急速に情報の流通や人の行き来が促進され、注目が集まっています。今回は、 そうした国々の現在を、芸術 作品を通じて感じていただくことを目指します。
講師
加須屋 明子
京都市立芸術大学美術学部・美術研究科教授。専門は現代美術、美学。中欧、特にポーランドを中心 とした近現代 美術について研究。主な著書『ポーランドの前衛美術 生き延びるための応用ファンタジー(』創元社、2014年)など。



日時
2019年11月9日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館1階21世紀懐徳堂スタジオ  豊中市待兼山町1-13
(大阪モノレール柴原駅から徒歩15分、阪急宝塚線石橋駅東口から徒歩15分)
参加費
会員 1,000円
一般 1,200円
パーティ
午後5時30分より、加須屋さんを囲んでパーティーを行いますので、お気軽にご参加下さい。
チェコやスロバキアのビール・ ワインと共に楽しい時間を過ごしましょう。
● 会場/大阪大学内 
● 会費/ 3,000円
参加申込

※当日ご参加も可能ですが、準備の目安として、事前に申込みをお願いしております。

info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.61秋に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.60春 児童文学翻訳家から見た豊かなチェコの子どもの本の世界
概要
最も早くから、日本で親しまれてきたチェコの児童文学として挙げられるのが、カレル・チャペックの『長い長いお医者さんの話』(岩波書店)です。またチェコ人に「児童文学の古典は?」と問うと、カレルの兄で画家のヨゼフ・チャペックが娘のために作った『こいぬとこねこのおかしな話』(岩波書店)という答えが返ってきます。 ヨゼフ・ラダの『黒ねこミケシュのぼうけん』(岩波書店)や『きつねものがたり』(福音館書店)を、チェコスロヴァキアに住んでいた小学生の時に日本語で読み、虜になりました。絵そのものがおかしい上に、ナンセンスユーモアたっぷりの話に、子どもだけでなく大人も思わず笑みがこぼれます。 一方、少し怖い話もある昔話は、今でもチェコでは毎年のように立派な装丁の本が出版されていますし、子どもはクリスマスイブの昼間にテレビで放送される昔話の映画を見るのが習わしになっています。 子どもは、夜寝る前に本を読んでもらったり、お話をしてもらうチェコ。
チェコの人々にとってかけがえのない児童文学、子どもの本、とはどんなものでしょうか。
70年代に現地小学校へ通い、出合ったすばらしい絵本の数々。80年代半ばにプラハへ留学した時に見聞きした出版事情、ビロード革命直後、そして現在の子どもの本の世界についてもお話します。
講師
木村 有子
チェコ語翻訳家・通訳としてチェコの絵本の紹介を中心に字幕翻訳、講演、エッセイ執筆など。翻訳書ドヴォジャーク『どうぶつたちがねむるとき』(偕成社)、チャペック『こいぬとこねこのおかしな話』(岩波書店)、エルベン『金色の髪のお姫さま チェコの昔話集』(岩波書店)など。

日時
2019年3月30日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館内セミナー室(豊中市待兼山町1-13)
(大阪モノレール柴原駅から徒歩15分、阪急宝塚線石橋駅東口から徒歩15分)
参加費
会員 1,000円
一般 1,200円
パーティ
午後5時30 分より、木村さんを囲んでパーティーを行いますので、お気軽にご参加下さい。
チェコやスロバキアのビール・ワインと共に楽しい時間を過ごしましょう。
● 会場/大阪大学内 
● 会費/ 3,000円
参加申込
2019年3月26日(火)までにお申し込み下さい。
※当日ご参加も可能ですが、準備の目安として、事前に申込みをお願いしております。

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に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.60春に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.59秋 チェコスロバキア独立100周年記念 交響詩《我が祖国》全曲を聴く!
★会場・時間が変更になりました(2018.10/24)★
概要
今からちょうど100年前の1918年秋、第一次世界大戦が終結しました。それととも に中欧の老大国だったハプスブルク帝国は崩壊し、チェコスロバキアは悲願の独立を 達成したのです。初代大統領マサリクが共和国成立を宣言した10月28日は、チェコと スロバキアでは独立記念日として祝われています。  このチェコスロバキア独立100周年を記念して、本年10月28日、神戸でも《我が祖 国》全曲演奏会が開催されます。しかも、ビロード革命によって民主主義が回復された 翌1990年、42年ぶりに祖国の土をふんだ名指揮者クベリーク(クーベリック)が「プラ ハの春」音楽祭でチェコフィルハーモニーを率いておこなった歴史的演奏会と同じプロ グラムです。  関西チェコ/スロバキア協会は、会員の森康一さんが企画されたこの演奏会を後援し、 あわせてこの二度とない貴重な機会を皆さまとともにしたいと考えております。皆さまには、ぜひ お知り合いやお友だちとお誘いあわせのうえ、チェコとスロバキアが独立を達成した喜びと 今日にいたる100年の歴史の重みを、日本にいながらにして共有いただければさいわいです。
チェコスロバキア独立100周年記念 交響詩《我が祖国》全曲を聴く!
日時
2018年10月28日(日)午後6時半開場、7時開演
場所
兵庫県立芸術文化センター大ホール
阪急神戸線「西宮北口」下車徒歩5分
参加費
無料
曲目・演奏
曲目
スメタナ:歌劇《リブシェ》のファンファーレ
チェコ国歌Kde domov muj
スロヴァキア国歌Nad Tatrou sa blyska
スメタナ:連作交響詩《我が祖国》全曲

演奏
森康一(指揮)/Ma Vlast Filharmonie(《我が祖国》管弦楽団)
参加申込
演奏会への参加について、本協会へのご連絡は不要です。



No.58春 チェコスロヴァキア独立運動史再考―建国100周年によせて
概要
1918年10月28日に、プラハでチェコスロヴァキア国家の独立が宣言された。この国家の独立は、マサリクやベネシュによる国外での独立運動、国内でのチェコ人やスロヴァキア人政治家たちの動向などを、ハプスブルク君主国全体の政治や経済、第一次世界大戦の推移と1917年のロシアでの二つの革命の影響などを考慮に入れて複合的に説明する必要がある。

国外での独立運動は初代大統領となるマサリクや二代目の大統領となるベネシュの行動を中心に語られることが多い。四半世紀前に出版された私の旧著『中欧の分裂と統合―マサリクとチェコスロヴァキア建国』もそのような内容であった。しかし、今回の私の講演では、第一次世界大戦期のロシアやアメリカでのチェコ系、スロヴァキア系移民組織の動向や、移民と戦争捕虜によって編成された各地での義勇軍の動きを紹介し、そうした文脈でとくにロシアでのチェコスロヴァキア軍団の存在および1918年5月の軍団の反乱という事件を取り上げ、それがどのように第一次世界大戦期の連合国間の外交やロシアでの内戦と干渉戦争に関わっていたのか、そして最終的には、どのようにチェコスロヴァキア国家の形成につながっていくのかを考えてみたい。
講師
林 忠行
1950年生まれ。1975年に東京都立大学法学部卒業。同年一橋大学大学院法学研究科に進学。1978〜80年にプラハ留学。1985年から広島大学法学部、1994年から北海道大学スラブ研究センターに勤務。2006年から同大学理事・副学長、2011年から京都女子大学現代社会学部教授、2014年から同大学長。チェコスロヴァキア史、東欧地域研究などを専攻。
日時
2018 年 3月17日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館内セミナー室

大阪モノレール柴原駅から徒歩 10 分
阪急宝塚線石橋駅東出口から徒歩 15 分
参加費
会員 1000円
一般 1200円
パーティ
午後5時30 分より、林先生を囲んでパーティーを行いますので、お気軽にご参加下さい。
チェコやスロバキアのビール・ワインと共に楽しい時間を過ごしましょう。
● 会場/大阪大学内 
● 会費/ 3,000円
参加申込
2018年3月16日(金)までにお申し込み下さい。
※当日ご参加も可能ですが、準備の目安として、事前に申込みをお願いしております。

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(3)知遊サロンNo.58春に参加希望であること
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No.57秋 「歴史的なプラハ」を作るー19世紀の文化遺産保全
概要
「プラハの歴史的中心」は、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。世界遺産としての価値を述べた、ユネスコによる「概略」には次のように述べられています。

 「プラハは、ヨーロッパで最も美しい街の一つである。歴史的中心は、中世都市計画を最高の形で表現している。それは大規模な都市開発や破壊を免れ、全体的にその輪郭、様式、空間構成を保っている。ゴシック期、バロック盛期、1900年以降のモダニズムなど、プラハの建築は、中央ヨーロッパ、いやおそらくヨーロッパ全体の建築の発展に影響を及ぼしたのである。」

 プラハは、その古さと時代の堆積の故に多くの人々の想像力を刺激して、「百塔の町」、「諸都市の母」、「建築の博物館」あるいは「魔術の都」などとも称されてきました。チェコの人々はこの町を「諸都市の母」とも呼びました。ユネスコの記述は、幾千回と繰り返されてきたプラハへの賞賛の一つに過ぎません。

 しかし、プラハの古さ、その歴史的佇まいは、19世紀に行われた非常に意識的なデザイン、文化遺産の「保全」政策に由来している、ということはしばしば忘れられています。プラハの都市空間はたしかに14世紀までの都市計画に条件づけられていますが、今日のような都市のシルエットが作られたのは19世紀のことでした。プラハ・ドイツ語文学に関心を持つ人なら、すぐにゲットーの「衛生化」を思い起こすでしょう。またルドルフィヌム、国民博物館、市公会堂といったチェコ国民社会の雄弁な表現を考える人もいるでしょう。

 ただし、ここで話題にしたいのは、プラハ城、カレル橋の二つの橋塔、火薬門、旧市街市庁舎といった中世に起源を持つ建物の「保全」と、そしてその「保全」のプロジェクトのほとんどすべてにかかわったヨゼフ・モッカーという人物です。「文化遺産の保全Denkmalpflege/Památkové péče」は、19世紀に生み出された概念、運動、制度です。そしてそれは今日まで大きな変貌を遂げてきました。講演では、モッカーを中心に、中央ヨーロッパにおける「文化財保全」が、どのように「歴史的なプラハ」を創造したのか、考えます。
講師
篠原 琢
東京外国語大学教授。専門はチェコを中心とする中央ヨーロッパの近・現代史。著書に『ハプスブルク帝国政治文化史』(共著、昭和堂など)。
日時
2017年10月21日(土)午後3時〜5時
場所
大阪大学会館内セミナー室
参加費
会員 1000円
一般 1200円
パーティ
午後5時30 分より、篠原先生を囲んでパーティーを行いますので、お気軽にご参加下さい。
チェコやスロバキアのビール・ワインと共に楽しい時間を過ごしましょう。
● 会場/大阪大学内 
● 会費/ 3,500 円
参加申込
2017年10月17日(火)までにお申し込み下さい。

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に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.57秋に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.56春
概要
「あの人達は何処へ?チェコ社会の観点からみた欧州難民危機」

現在のヨーロッパは、第二次世界大戦の終結以来最大の移民危機に直面しています。元々、内乱や民族浄化の状態に陥った地域から逃げ出した難民に何らかの形で支援を提供しようとする人道的な行為は、大勢のヨーロッパ人の日常生活に深刻な影響をもたらす政治・経済・社会・文化的な重大問題でした。チェコ社会とは、様々な移民の運命の糸を織り合わせたユニークな「織物」であると言っても決して過言ではない一方、移民の流入を根本的に否定するチェコ人が多い。ドイツ、イギリスや北欧各国と異なり、チェコで政治亡命者としての身分を目指す移民数はすこぶる少なくても、ゼマン大統領やトミオ・オカムラ氏などのポピュリスト政治家は警鐘を鳴らし、外国人警察局は難民を犯罪者として取り扱って拘置所に収容し、難民の姿をテレビでしか見なかった大勢のチェコ人は、幼い子や高齢者連れの難民家族に対する最低の支援を提供することを否定しています。移民の流入はチェコ社会に本当に悪い影響を与えるか、チェコで徐々に広がっている異文化に対する不信感や難民の恐怖などは何処から発生しているか、チェコ内務省の亡命者・移民政策の基本方針は一体どういうものか等々の問題についてお話します。
講師
ヤン・シーコラ
Jan S?kora:プラハ・カレル大学東アジア研究所副所長、日本研究学科長、大阪大学招聘教授。専門は近世、近・現代日本社会経済史・思想史及び現在日本社会諸問題。日本経済思想史や日本現代史についての研究業績を積む。本協会名誉会員。
日時
2017年3月18日(土)午後3時〜5時
場所
追手門学院大阪梅田サテライト

〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1番4号
阪急梅田ターミナルビル16 階
交通:阪急梅田駅直結 JR 大阪駅徒歩約2分
参加費
会員1,000円、一般1,200円
パーティ
午後5時30 分よりシ―コラ先生を囲んで、ささやかなパーティーを行います。どうぞお気軽にご参加下さい。

● 会場
レインボー 新阪急ホテル1階
● 会費/ 4,050 円
参加申込
2017年3月15日(水)までにお申し込み下さい。

info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.56春に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.55秋 コメニウスと歩くチェコとスロヴァキア
概要
私がチェコとスロヴァキアに関心を持ったきっかけは、17世紀チェコの教育者であり、チェコ兄弟教団の牧師であったコメニウス(J.A.Comenius 1592−1670)を知ったことです。30年戦争に翻弄されながらも信念を貫いた彼の生涯は波乱万丈と言うべきものでした。その生き方に感動し、教育についての考え方に共鳴した私は、コメニウスについてさらに詳しく学びたいと思いました。そして関係の文献を読むことと並行して、コメニウスのすごした土地やゆかりの場所を訪ね、資料を集めていきました。その一端を『ブルタバ』107号でも紹介しましたが、今回はさらに多くの写真とエピソードをまじえてコメニウス研究の魅力についてお話したいと思います。
チェコとスロヴァキアにはコメニウスの住んでいた土地や関係の場所がたくさんあります。現在でもコメニウスの生きていた当時とほとんど変わらないと思われるような姿をとどめている所もあります。コメニウスはなぜそれらの場所に向かわざるをえなかったのでしょうか?彼の生涯には幾つもの謎や不明な点があります。実は生まれた場所でさえ複数の候補地があり、論争の火種が残っているほどなのです。
講師
井ノ口 淳三(いのくち じゅんぞう)
本協会副会長。追手門学院大学教授。1996年9月から97年8月までの1年間プラハ7区に滞在しました。
日時
2016年11月5 日(土)
場所
追手門学院大阪梅田サテライト

〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1番4号
阪急梅田ターミナルビル16 階
交通:阪急梅田駅直結 JR 大阪駅徒歩約2分
参加費



No.54春 ミラン・スラネッツ チェコ大使次席をお迎えして
概要
今回の知遊サロンでは、在日本チェコ共和国大使館のミラン・スラネッツ大使次席を講師にお迎えいたします。スラネッツ氏が、大相撲大阪場所の優勝力士にチェコ国友好杯授与のため来阪されるのを機に、ご講演をたま わり、また楽しく歓談させていただくことになりました。

【テーマ】カレル4世と現代のヨーロッパ事情

今年は、カレル4世の生誕700周年にあたりますので、カレル橋、カレル大学にその名をとどめ、神聖ローマ帝国皇帝であり、またチェコの最も偉大な王であるカレル4世について、そして現在のヨーロッパが直面している課題について、写真などビジュアル資料も見ながら、お話し下さいます。

皆さま、どうぞお気軽にご参加下さい。
講師
ミラン・スラネッツ(Milan Slanec)大使次席
1958 年生まれ。プラハ工科大学で経済学を修める。省庁勤務、民間勤務を経て2003 年からチェコ外務省所属。カナダ駐在、エジプト駐在などののち2015 年から在日本チェコ共和国大使次席。
日時
2016年3月26 日(土)午後3時〜5時
場所
追手門学院大阪梅田サテライト

〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1番4号
阪急梅田ターミナルビル16 階
交通:阪急梅田駅直結 JR 大阪駅徒歩約2分
参加費
無料
パーティ
午後5時30 分よりスラネッツ大使次席を囲んで、ささやかなパーティーを 行います。どうぞお気軽にご参加下さい。

● 会場/パパミラノ(Papa Milano)
阪急グランドビル27 階
TEL.06-6315-9205
● 会費/ 4,000 円
参加申込
2016年3月21日(月)までにお申し込み下さい。

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(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.54春に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.53秋 講演:民族自然権―ナショナリズムから読み解くスロヴァキア
概要
 今日の「スロヴァキア」は、数々の国制上の変化を経て現在に至っています。この領域概念が構築されたのは、この地域がハプスブルク帝国領内・ハンガリー王国北部にあった19 世紀半ばです。当時、スロヴァキアはいかなる行政単位としてもいまだ認められていませんでした。しかし、第一次世界大戦後、この地域はチェコスロヴァキア共和国の一部として独立し、1939 年には(ナチスの傀儡国でしたが)スロヴァキア共和国として独立を果たします。第二次世界大戦後に再度チェコスロヴァキアに復帰し、1948 年に共産化しました。そして1993 年、チェコスロヴァキアの連邦解体とともに再度 スロヴァキア共和国として独立、さらに紆余曲折の末、2004 年5 月にEU 加盟を果たすという、複雑な経緯を辿り今日に至っています。
 現代のこの「スロヴァキア」および「スロヴァキア民族/ 国民」と直接関わるような国制上の再編がスロヴァキア系知識人の手で初めて企図されたのが、上記の19 世紀半ばでした。そしてその再編は、福音派知識人リュドヴィート・シトゥール(?udov?t ?t?r)がハンガリー王国の存在を前提としながら1845-46 年に構築した「民族自然権」 原理に端を発していたのです。本講演は、以後の東欧におけるナショナリズムの発展、とりわけ第一次世界大戦期の民族自決権の淵源ともなった、シトゥールの民族自然権原理を紹介し、その歴史的意味を考察します。
講師
中澤 達哉(東海大学文学部准教授)
日時
2015 年10月24 日(土)午後3時〜5時
場所
追手門学院大阪梅田サテライト

〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1番4号
阪急梅田ターミナルビル16 階
交通:阪急梅田駅直結 JR 大阪駅徒歩約2分
参加費
会員/ 1,000 円 
一般/ 1,200 円
パーティ
午後5時30 分より中澤先生を囲んで、ささやかなパーティーを 行います。どうぞお気軽にご参加下さい。

● 会場/パパミラノ(Papa Milano)
阪急グランドビル27 階
TEL.06-6315-9205
● 会費/ 4,000 円(飲み放題つき)
参加申込
2015年10月20日(火)までにお申し込み下さい。

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(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.53秋に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない



No.52 講演:「人類最後の日々」とコメンスキー学校
概要
 今からちょうど100 年前の今頃、のちに第一次世界大戦と呼ばれることになる戦争はようやくその全貌を明らかにしようとしていました。戦争は長期化し、身近な人が出征し、物の値段が上がったり、 手に入りにくくなったりして、人々の生活も様々な制約が課せられるようになっていました。そんな戦時下の社会を当時のオーストリアの作家カール・クラウスは戯曲『人類最後の日々』で的確に描い ています。そこでは子どもたちの生活も戦争と無縁ではありませんでした。
 1880 年代からウィーンのチェコ系の人たちは、自分たちの子どもたちにチェコ語と故郷の歴史を忘れることがないように、また同時にウィーンでしっかり生きていけるだけのドイツ語能力を身に着 けさせることを願って、チェコ語で授業をする学校を設立し、運営してきました。コメンスキー学校と呼ばれたこの学校は、民族語による教育を保障したオーストリアの人権に関する基本法第19 条と ドイツ的性格の強いウィーンの狭間にあって、一定の制約を受けながらも順調に子どもたちの教育を進めていました。
 「人類最後の日々」としての第一次世界大戦は、その教育活動にもう一つ制約を課すことになりますが、それでもコメンスキー学校は地道に子どもたちを育てることに取り組んでいきました。ここではコメンスキー学校の日々を描きながら「人類最後の日々」を再考してみたいと思います。
講師
大津留 厚(神戸大学大学院人文学研究科教授)
日時
2015 年4月18 日(土)午後3時〜5時
場所
追手門学院大阪梅田サテライト

〒530-0012 大阪市北区芝田1丁目1番4号
阪急梅田ターミナルビル16 階
交通:阪急梅田駅直結 JR 大阪駅徒歩約2分
参加費
会員/ 1,000 円 
一般/ 1,200 円
パーティ
午後5時30 分より大津留先生を囲んで、ささやかなパーティーを 行います。どうぞお気軽にご参加下さい。

● 会場/ジャファンス(Jafance、フレンチビストロ)
大阪市北区芝田1-1-27 サセ梅田ビル
TEL.06-6372-7667  ※新阪急ホテルの西隣
● 会費/ 4,000 円
参加申込
info(@)kjcss.com *(@)を半角の@に変更して送信して下さい。
に下記事項を明記してメールを送信して下さい。

(1)お名前
(2)ご連絡先(当日連絡可能なメールアドレスまたは電話番号)
(3)知遊サロンNo.52に参加希望であること
(4)パーティに参加する・参加しない

会員の方は「ブルタバ」No.104に同封の葉書でもお申込みいただけます。



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